どうもルーシーです。
連続投稿5日目!
今回は箸休め回みたいなものと思ってみてください(笑)
唐突ですが「下位互換」という言葉をご存じでしょうか?
「下位」とは低い順位のことで、「互換」とは互いに取り替えがきくことである。(wiki参照)
つまり「下位互換」とはお互いの同じ役割に対して一方が劣っていることですね。
遊戯王界隈にてそんなカードがあるのか!?
あるんですよ、奥さん!
遊戯王における「下位互換」とはステータスやカード効果などが同じでありながら発動条件等が厳しくなっているカードを指します。
全ての点において劣っている場合は「完全下位互換」とも呼ばれますね。
コストの有無や属性・種族、名称といった違いがある場合、「相互互換」に収まることが多く、この「完全下位互換」と呼ばれるカードは意外と少ないです。
ただ少ないとは言いましたが、「ない」とは言っていないですね()
今回は「下位互換」の雑談をしていきたいと思います。
「下位互換」は2種類ある
そもそも「下位互換」はなぜ生まれるのでしょうか?
主な要因は2つありますね。
1つは調整用として登場した場合、もう1つはものを売るために起きうるパワーインフレです。
調整用カード
「下位互換」のカードとして調整用として登場したカードがあります。
調整も元になったのが所謂禁止・制限カードですね。
禁止カードは現在81枚もあり、それだけあれば調整されて登場したカードも多いでしょう。
それがこの「下位互換」の一つに当てはまります。
これに関しては知っている方々も多いと思います。
例えば
《フィッシュボーグ-ガンナー》における《フィッシュボーグ-ランチャー》
《心変わり》における《洗脳-ブレインコントロール》や《精神操作》
《増援》における《紫炎の狼煙》
《リビングデッドの呼び声》における《正統なる血統》や《エンジェル・リフト》
などですね。
これらのカードは当時、もしくは現在でも凶悪のため下位互換であっても採用されるカードが多々あります。
《精神操作》などは今でも環境によってはメイン、もしくはサイドから投入されるカードです。
調整された元である《心変わり》の凶悪性が判るものでしょう。
《紫炎の狼煙》に対応するカードは全て《増援》でサーチできる範囲なのも《増援》の強さを物語っていると思います。
それほどにリミッドレギュレーション(禁止・制限カード)のカードというものが強いということですね。
一方で《リビングデッドの呼び声》のように解除された場合の下位互換カードの運命は悲惨なものです。
元々採用価値が薄れたために解除されたわけですが、さらに採用率の低い下位互換カード(この場合《正統なる血統》など)の場合一切採用されることはないであろう運命にあいますね…。
パワーインフレにより登場したカード
一方でパワーインフレにより後々登場したカードによる「下位互換」になってしまったカードも多々あります。
TCGというゲームはインフレが少なからず起こるゲームです。
他のTCGではスタン落ちなどの概念により、このインフレを抑えることができますが遊戯王はそれがありません。
そのために下位互換というものが必然的に発生しやすいのです。
最近は色々と考えられておりある程度差別化できるように調整できるように考えられているものもありますが、ひと昔のカードはこのインフレの波が大きく下位互換が登場したのは顕著ですね。
例えば
《神獣王バルバロス》における《ギルフォード・ザ・ライトニング》や《モイスチャー星人》
《異次元からの埋葬》における《奇跡の発掘》
《魔法石の採掘》における《魔法再生》
などがありますね。
《神獣王バルバロス》は最たる例ですね。
3体リリースすることによる効果が発動するカードの一角ですが、《ギルフォード・ザ・ライトニング》はモンスターの全破壊、《モイスチャー星人》は魔法・罠の全破壊となっております。
そして《神獣王バルバロス》はというと……全破壊、つまり《ギルフォード・ザ・ライトニング》と《モイスチャー星人》の良いとこどりというわけです。
もちろんこれは効果だけの話で、レベルや属性、種族などを見れば差別化は可能だと思います。
しかし効果の性能は間違いなくパワーインフレによってもたらされた強さでしょう。
もちろん例外もある、むしろ例外しかない
さて本番の話をしましょう…。
今までの話は実は本番ではない。
ここからは話したかったことである。
先ほど「下位互換」カードとして起こりうるのは、調整用とパワーインフレと説明しました。
しかし何事にも例外がありますよね?
冬木市における英霊たちの戦い然り、念能力における特質系然り。
何事にも特別なものがありますね。
例えば《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》と《カオス・ソーサラー》を見ていきましょう。
この2枚のカードは環境において猛威を振るったパック、「混沌を制す者」で収録されたカードです。
今でこそ属性、種族、あるいはレベルで差別ができますが当時は正しく「下位互換」というレベルの存在でした。
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》が規制されれば《カオス・ソーサラー》が採用されるという動きはありましたが、それも《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》の強さには及びませんでしたね。
とまあ説明はしましたが現在ではモンスターであれば現在はシンクロ素材、エクシーズ素材、あるいはリンク素材といった差別化ができますね。
そうモンスターであれば。
ここであるカードを見て欲しいカードがあります。
《ライト・バニッシュ》です。
カウンター罠
自分フィールド上の「ライトロード」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する。
《ライト・バニッシュ》は 「ライトロード」のサポートカードです。
そして《昇天の角笛》の「完全下位互換」カードとなっています。
見ているだけでも悲惨さがわかるのですが、このカードは他にも悲惨なところが散見されますね。
見ていきましょう。
《ライト・バニッシュ》のここが酷い
ポイント① 10年後に登場したカードなのに「完全下位互換」
《ライト・バニッシュ》は「EXTRA PACK Volume 2」で登場したカードです。
一方《昇天の角笛》は「Vol.6」で登場したカードですね。
この間には10年の差があります。
後発で登場したにも関わらず「完全下位互換」というカードです。
普通であればもう少し緩い条件で発動できるのが当たり前なのですが、条件が「ライトロード」だけになっておりかなり厳しい効果となっております。
元々採用率の低い《昇天の角笛》をさらにひどくするような効果は今思えばどのような思いで出したのか、と問い詰めたくなりますね……。
ポイント② テーマカードなのにテーマの名を関していない不運
最近のテーマカードは魔法や罠であっても「テーマ」の名を関していることが多く
それゆえにサーチやサルベージすることも可能になったりすることが多いですね。
ただしこれは10年以上の前のテーマである「ライトロード」だから…という言い訳ができますね。
……そんなことはない。
同時期に登場した「剣闘獣」には《剣闘獣の戦車》という同じカウンター罠であり、条件も緩く、さらにはテーマの名を関したカードです。
カウンター罠
(1):自分フィールドに「剣闘獣」モンスターが存在し、モンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
これほど比較しやすいカードはないでしょう。
もう一度名前と効果を見てきましょう。
《ライト・バニッシュ》
カウンター罠
自分フィールド上の「ライトロード」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を無効にし破壊する。
どうしてこうなった。
ポイント③ テーマのギミックとそもそも噛み合っていない
「ライトロード」というテーマはデッキから墓地に落とすテーマ、いわゆる「墓地肥やし」をするテーマとなっています。
《光の援軍》といったテーマの名を関していないサポートカードでも墓地肥やしをするカードが多いです。
また墓地肥やし効果を持っていないカードであっても《ライト・リサイレンス》のように墓地肥やしに付随する効果を持っているものです。
ですが《ライト・バニッシュ》は違います。
本当に何も持っていません。
墓地に送られれば回収されるような効果があればまだ違ったでしょうが、一切ないために一度墓地へ送られればそのままただの無意味なカードと化してしまいます。
今は少し違いますが元々の【ライトロード】デッキは極限までに魔法・罠を少なくする傾向があり、このカードの採用というのは夢のまた夢というレベルだったのです。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
今回は「下位互換」と《ライト・バニッシュ》の話をさせていただきました。
最近では差別化ができるよなカードが主流で《ライト・バニッシュ》のような「下位互換」が登場するようなことは少なくなりましたね。
そのことは大変喜ばしいことなんですが、こういうちょっとした出来事がTCG的には面白くもあったので1プレイヤーとしては少し残念に思いますね。
あと本当はこういう内容のコラム記事を書くのが一番好きなんですよね。
書いてて楽しいで。
真面目な記事ばかりでも息詰まりますからね!
とくに最近は他のブログでもかなり真面目な話や有意義な話が多いと思います。
しかし本来のブログは(犯罪等はNGとしても)自分が好きなように書いても良い場だと思っています。
だからこそ今回はこういう記事を書いたのが一つの理由があります。
…もちろん一番の理由は私が楽しいからですがね
それではここまでルーシーがお送りいたしました!
ではまた次回!